詩人:言葉ねこ | [投票][編集] |
永久の終わりで
あなたが笑うのなら
それまで僕は
あなたの側に居る
叶わないものは
僕の存在で
埋めてあげる
言葉に出して
手を繋いで
それでもまだ
悲しみは消えない
もう良いんだよ
何も持ってないなら
側においで
涙くらいは拭える
あなたという
命と繋がりたい
命がある事に
気付かせてあげる
あなたは
温もりが見えぬまま
全て消えていく
そんな世界に
生まれてしまった
君の心が
帰る場所に
なってあげる
人と繋がり
人に愛され
生きる事も
死ぬ事も
知らなくていい
何も持ってないなら
側においで
僕を与えてあげる
温もりという
答えらしきものは
それからでいい
あなたがまだ
人間じゃなくていい
手を伸ばして。
僕も手を伸ばし
繋ぐから。
温かいから。
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拍手は一つの拍手に
過ぎなくて
届いていたんだろうかそれほど拍手は軽い
電波は届いていたんだろうか
届く頃には
聞き取れなくなって
いたかも知れない
解ってなんて言わないから
聞き取って欲しかった
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ひやりとした空気を君は
もがくように吸った
おめでとう
これから君は
独りで息をしなくちゃいけない
けれど柔らかな
毛布に包まれて
太陽を浴びる
おめでとう
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今月のサイコロを
占っても
無情なまでにランダムだ
青いシャツを着ろとか
言って欲しいのに
―当らない占いは
要らないように
―有り難くないお告げは
要らないように
乙女座も牡牛座も
皆当れ
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なくなった赤白帽は
今どこにあるだろう
この世から消滅する
という事が
あるのだろうか
あんぐりと呑み込む
穴の気配がする
近付いて来る
暗闇の底で
赤白帽が待ってるように
思えてならない