詩人:凪都 | [投票][編集] |
ニワトリが鳴いて
白に溶け込んだ星
ニワトリが鳴いて
顔を覗かせた太陽
どちらが先に
追い駆け出した?
ニワトリから玉子
ヒヨコが生まれる頃
浮かぶ満月は何度目か
数えた玉子の数と
眺めた空の色
ニワトリを追いかけた玉子が
別のニワトリになる頃
同じ
鬼ごっこな空へ
違う一声が響く
明日があるなら
もう一声鳴いて
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風も吹いていないのに
君は一人どこへ
行くつもりなんだ?
糸を手繰るあの子が
嫌いになったのかい?
殴ったりしないよ
君が手から離れて
あの子が喜ぶ姿
君が紙飛行機だったら
良かったかもしれないね
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ごめんなさいで
飛び越えた歩幅
悟った素振りを吐いた
誰にも説けない教え
飛び出た杭のような
未発達な芽のような
きっと後者
いつかを夢見た
あの部屋の片隅で
もう
生き急いでなどいない事
深呼吸して
今日も水をやる
今は
義務的な動作ではない事
咲いた花は
今年もキレイ
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光に透かして
綺麗だけ見せて
美しいを共感させる
その強引さは強制
語る言葉も
魅せる身体も
君の手を引かせるモノ
振り撒く無垢さは
改めて自身に
言い聞かせている様だ
気付かぬは怠慢か傲慢か
詰め込んだビーズ
貼られた鏡
和紙の筒
綺麗だろう、と
段差1のヘクトパスカル
退けず
握り潰してやろう