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凪都の部屋


[123] えんの中言
詩人:凪都 [投票][得票][編集]



結局

この深く、ほの暗い、井戸のような
底に そこには辿り着けなかった独り。

月明かりの梯子に触れて
発光するよう拡がる熱は
気のせい、な、はずなのに
空洞に倒れて転がった石コロの
なんて、味気無い音を拾ったら

何故か視界は滲んでふやけそうだった。





2009/06/20 (Sat)

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