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凪都の部屋


[48] 模様
詩人:凪都 [投票][編集]

後ろからの南風に笑みを零す君なら
不意打ちの
真正面からの北風に訝しがるだろう

みんな曲者さ

四方八方へ
こんにちわとさよならを
誰もが携えて歩く

上空に渦巻く嵐
足元の草達の
夢の邪魔はしないつもり
だから今は誰も
君を撫でやしない

擦り抜けていくのが
一番風らしいはず

捕まえないでいてよ

空にかざした右拳の中
開けたってカラっぽな事
何かを信じているらしい

君も、君さえ
擦り抜けていく旅人は
草を踏み付けて歩く事を
良くは考えていない

2006/07/08 (Sat)

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