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凪都の部屋


[63] 欠けて独る
詩人:凪都 [投票][編集]

細めた眼で睨んだ先
眼鏡を二つに分けた両手
無くたって大丈夫
修理はいらない

クリアを失った
霞んだこの景色
それだけの事
たったそれだけ

私は必要性を問おう

その口は
いらないと吐き
その口は
なくとも大丈夫と吐く

しかし
その舌は
何を知っている?

不必要で良い
理由の一つも言えない

とんがる唇なら
軽くつねり上げてやろう

2006/08/09 (Wed)

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