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凪都の部屋


[76] 踊るワイパー
詩人:凪都 [投票][編集]

台風が逸れた
とある昼下がり

右に逸れた
車の後部座席

身体を擦り剥いた
白いワゴン車

助手席から
風を飲み込み
運転席へ
吐き出す午後

雨を降らす
雲はどこか遠く

退屈を知る
晴れた日なら

滑稽を一つ
反射の表面上で

2006/09/18 (Mon)

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