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凪都の部屋


[78] 摘み食い
詩人:凪都 [投票][編集]


薄皮一枚剥いだ
個の中身に広がる
薄っぺらい煩悩

苦く笑う事に長けた
今が摘んで捨てた


君を知らない
あの個は真っ白で
身体に線を抱え
ショーウインドーを飾る
数ある一輪の華で
いられたかもしれないと
悔やむのではなく
ため息混じりに皮肉

手折るための華だと
青いペンに言い聞かせ

返らぬ答えは
新たな白に応える

2006/09/19 (Tue)

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