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凪都の部屋


[94] 赤い腹
詩人:凪都 [投票][編集]




この赤いポストみたいに
なんでも食べられたらいい

口の大きさに見合う愛と哀で
膨らまない腹をいっぱいにして

鍵一つで
すべて掻き出される空しさに

一緒にいけたら
いけたらいけたら

んでも
行けない逝けない
どこにもいけない
まず生きていない


誰かの思いが通る道


紙一枚
封筒一枚
時々速達で
時々荷物で

腹って
入って溜まって出す
そういえば腹って

そんな役割だった


あぁ
あのポストになりたい

許容範囲でなら
みんな受け止めてあげる
排便時はみんな一緒の
あの赤いポストがいい



2007/04/02 (Mon)

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