あたしはあの日あなたとふたり乗りしたね。「安全運転」とか言いながら前と後ろで笑い合っていたね。でもあの日あたしが乗っていたはずのあなたの後ろには今日あの子が座っていた。あたしと会うときよりおしゃれなあなた。あなたが好きなルーズを履いたあの子。笑うしかできなかった。「安心して俺を信じて」あなたがあたしにくれた言葉。どう信じろって言うの?そんなことを思っていてもあなたには言えない弱い自分がいる。
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