ホーム > 詩人の部屋 > コロピの部屋 > 唄

コロピの部屋


[9] 
詩人:コロピ [投票][編集]

出会った日と
同じ匂い

別れた日が
僕の頭から離れない

出会った日と
同じトコ

居なくなった
ふと気づいたから


撮りきったカメラが
写真にならずに置いてある

そこに記憶を重ねて
見えるものが焼き付いて離れない



夢が現実と重なって
混ぜ合わせたものの中に浸って染み込ませて
そうやって逃げているんだろぅ

今が分からなくなって
冷たい水を飲み干して
口から溢れた分が
身体を伝って川に戻って繰り返して繰り返して
その中に生きている自分に気づいてしまった

2004/01/22 (Thu)

前頁] [コロピの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -