詩人:ジャガー | [投票][編集] |
そうね確かに
紫色の綺麗なネオン
だれかが泣くほど
美しく滲む皮肉
貴方は雨を特別だと
思い込んでいるけど
別に大した事じゃないの
あたしだってそれなりに
色んな物見てきたつもり
野良猫も自由も
憧れるものでは無いわ
ねえあなたもっと
世捨て人みたいな事言ってよ
その皮肉の中に
あたしも入ってるの
見え見えよわかり易いわ
ねえあなたもっと
泣きわめいて見せてよ
向こうの鏡に映るあなたが
面白いから
遠い記憶
疲れて身を委ねる
眠りについたら
夢に見せ付けられる
誰かの煙の香る
あたしも妙に残酷
どうせ痛みなんて
気迫でどうにか
なるものじゃないのに
わかってるんでしょう?
ただ自惚れてるだけって
ねえあなたもっと
口達者 自由 気まま
演じて見せてよ
それがあなたらしいわ
ねえあなたもっと
世捨て人みたいな事言ってよ
その小さいプライドが
おかしくて
笑えてくるから
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この空
この雨
この人波
待ちぼうけ
なんか似てる
やっぱり叫びたい
ひとりのが
僕らしいかな
なんて
駅で座りたばこ
モラルも恥も無く
ただ僕は
僕のいたい所で
僕のしたいように
生きて死にたい
ずーっとずっと
苛立っていたい
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捨ててきたもの全部
拾いにいって
遠い遠い光の下での
また自堕落な毎日に
戻りたい
人が
面倒臭くてたまらない
ルールが
面倒臭くてたまらない
時給がもっと安くても
かまわない
俺に戻りたい
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この先ずっと続く
果ての無い道を
放ってこの街で
過ごしてくのか
悪い人や差別や洗脳が
至る所に見えるだろう
音が聞こえる
遠くで響いている
聴いた事も無い
不思議な音色で
連れて行くんだろう
彼は子供達を楽しげな音で
連れて行くんだろう
夢の国へ
計る事も出来ない
言葉にも出来ない
想いが胸に在るだろう
そのそれを
例えようのない
大きな大きなそれを
動かす力が
人にはあるんだろう
音が聞こえる
遠くで響いている
聴いた事も無い
不思議な音色で
連れて行くんだろう
彼は子供達を楽しげな音で
連れて行くんだろう
夢の国へ
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鼻血と流れる
仕事にくたくたで
家ではぐうたらの日々
声を上げる
歌では無く接客として
それでも複式を意識してみる
僕は罵声に背中を向け
居場所を求めてる
生まれた時からきっと
ずっとそうだったんでしょ
走らないと気がすまない
内緒の秘め事と
偏頭痛に悩んで
せいせいしながら
朗らかにごめんな
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考える事が山程あって
理想と現実のギャップより
理想のバカバカしさと
現実の深刻さに
うなずく暇も無い程
既に突き飛ばされてた
ここ数日の頭痛は酷い
そして
わかっている事は
確信してる事は
とにかくひとつ
俺はまだ生きている
いつだって
何度だって
やり直せるさ
とりあえず
今度はあそこまで
よーい、ドン
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二匹の猫に覆われた
青いハートの
箱の中身はなんじゃろな
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してた
死ぬほど熱すぎた
十代のハートと
夏バテもあって
くたばった恋
雨の日は丁度良い湿度
楽器の音なんか篭ってしまえ
ひとりの世界奏でよう
自己満足でしょ?
その通り
外の車の通る音も
またいい感じ
過去と今を
絶妙に絡めてくれる
結局思い出にすがるのは
いつも悲しい時
それも良い事ばかりを抜粋
だから過去はいつも
綺麗だと思ってしまう
死ぬほど退屈で
眩しかった太陽も
思い出してもみろ
辛い記憶も
詰まってる
そう
二匹の猫が隠してる
青いハートの玉手箱
捨て切れなかったのは
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
愛してた
愛してる
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どんなに並び替えても
結局薄っぺらい綺麗事
それよりもずっと
リアルで恐ろしい
現実の"迫力"
むしろ夢のように
おぼろげにあらわる
良心 偽善 罪人
死刑台に上ろう
もう僕には
誰も愛する資格など無い
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なんだか
"生きる"って事に少し
近づいているみたい
本当に必要な事こそを
残していけるか
どうか
とか
必要無いものは
淘汰されるとか
進化論にも繋がりそうな話
肩書きや言葉なんて
目の前のリアルには
遠く及ばないし
思考回路をどんなに
急かすよりも
結局動きと運命で
決まっていったり
そして
どんなに辛い時も
時間は止まっては
くれないから
今までみたいに
笑顔でこなして
いかなきゃ
明日
新しい部屋に
入る事になったんだ
いくつもの選択を
くぐり抜けて
辿り着いた結論
ねえ君は
まだ運命なんてものを信じるかい?
僕はその事よりも
この頭痛と明日の食事を
どうするかを必死に考えている
ねえ明日
新しい部屋に
入る事になったんだ
いくつかの未来を捨てて
いくつかを捨て切れないまま
辿り着いた結論
次の太陽が
この空を照らしてくれたら
やっと人目につかない場所で
思いっ切り泣ける
こらえてた気持ちを
全部絞り出したら
今度はどんなリアルに
出会うだろう?
きっと金や孤独や
別れに苦しみながら
それでも日常を
こなして行くんだろう
音が聞こえる
遠くで響いている
聴いた事も無い
不思議な音色で
連れて行くんだろう
彼は子供達を楽しげな音で
連れて行くんだろう
夢の国へ
ごめんね