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ジャガーの部屋


[164] 手のひら
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胸の中

心の中

手放さぬ 手放せぬ

何かがある



夢の中

晒される

汚される 泣かされる

垣間見る




時間と共に

使い切ってしまえば

問題無いのだろうけど



枯れねぇ

変わらねぇ

叶えられねぇ




矛盾さえも酷く愛するような

透き通る透明な愛だった


追いかける僕を待っていたのは

無限のように広がる藍色の空が…







絵に書いた

このステージは

塗りつぶす 塗りつぶす

ただ一色



震えている

手を開けば

こぼれる 閉じる

繋げねぇ



枯れねぇ

変わらねぇ

叶えられねぇ




悲劇さえも酷く愛するような

透き通る透明な愛だった


立ち尽くす僕が持っていたのは

君からもらった虹色の砂





矛盾さえも酷く愛するような

透き通る透明な愛だった


追いかける僕を待っていたのは

無限のように広がる藍色の空が…




目の前に


見覚えのある後ろ姿


肩に手をかけようとして


持ってた砂をこぼした


慌てる間に

後ろ姿は遥か遠くへ

手放した虹色が

風に舞っていた




手のひらを風が撫でた



手のひらを風が撫でた







2008/05/16 (Fri)

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