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ジャガーの部屋


[185] 梅雨の終わりへ
詩人:ジャガー [投票][編集]

流れまかせの群れを離れ

この街を出て行こう


誰にも言えない秘密事で

閉ざしていた胸が痛い


何を求めていたとか

何を成し何が出来なかったとか

そんな事は大した事じゃない

それよりも俺ら



立ち止まっていた時も

夢中になって歩いた時も

いつも一緒に笑い合った

そうこの部屋を抜け出すのさ

お前もわかるだろう?



今年も雨だぜ

ずぶ濡れの空から

繰り返す周期を伝える



孤独と自由はいわゆる

なるべく遠ざけたい言葉で

繰り返される日常に

飲み込まれて混ざってしまうんだ



何を求めていたとか

何を成し何が出来なかったとか

そんな事は大した事じゃない

それよりも俺ら



苦しかった時も

楽しかった時も

隣で語り合っていたんだ

そうこの部屋に居たんだ


お前もわかるだろう?


今年も雨だぜ

色とりどりの傘を掻き分けて

外に飛び出して行くのさ



今年も雨だぜ

渡った虹の向こうは

今度こそきっと晴れさ




2008/06/23 (Mon)

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