ホーム > 詩人の部屋 > ジャガーの部屋 > 寒い冬を超えるために

ジャガーの部屋


[72] 寒い冬を超えるために
詩人:ジャガー [投票][編集]


空っぽに創られた

色も無く無機質な

記憶がホラ…胸の中

君が微笑みかけるから…


流れ出た幼い涙は

怒りを忘れ、目を閉じて

意味の無い想いの

わずかな光をあきらめた




どんな苦しみや痛みさえ

記憶は優しすぎて

やわらかく僕を

連れ去ってしまうから

今も歌うんだよ

愛を歌うんだよ

君の事を…





絡まり合った糸を解く仕草に 未来をたどる子供のような わずかな望み温めて 誰も映らない瞳閉じたまま 寒い冬を超えよう 君を想って…




遠く微かに見える

日の当たるあの場所へ

飛んで行こう

ひとり記憶を握り締めて






空っぽに創られた

色も無く無機質な

記憶がホラ…胸の中

君が微笑みかけるから…

2006/10/10 (Tue)

前頁] [ジャガーの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -