詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
ノンノンノン
爆弾はやっぱり落とされた
大事件はそんな事とは関係なく
衝動のままに汚される
空っぽの手を差し出して
歯を見せる悪魔も
幻想のうちの
誠実さを無くした正義も
本当はおんなじものなのに
大事件はそんな事とは関係なく
衝動のままに汚される
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どうやら全てが危険すぎるらしい
魚眼レンズの向こう側
わかってたさ
どうしてなんだ?
わかっていながら誰が言った
そうなんだろう
それでも俺は
どうしてだろう?
わかっていながら呟いた
どうでもいいんだ
それでも俺は
とがったナイフはすりへって
そうなんだろう?
どうでもいいんだ
それでも俺は
生きていくんだ
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嵐の夜
耳を塞いだ手の拍動だけが響いた
そんな夜
悪魔と取引をした
売り渡したのは手首の縫い目
只の鼓動は
アマオトヲネジマゲル
怯えた目を隠すアイマスク
恐怖は衝動に
衝動は脅迫に
音をたてて変わる
薄い手が憎らしい
もう少し
チカラガアッタナラ
継ぎ接ぎだらけの縫いぐるみみたいな入れ物は
綿よりもずっと軽い魂にはちょうどいい
それなのに
手に入れた二枚目の舌は完璧な防壁を築く
脆い硝子玉を必死に守ろうと
完璧な防壁を築く
電波は腐り
やがては舞い戻る
守るための棘は
硝子玉を容赦なく叩き割った
最後に笑うのは
なにも知らない悪魔なんだろう
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己には計れない空の大きさを
人は広いと言う
己では量れない人の深さを
人は馬鹿だと言う
空が広いのもあいつが馬鹿なのも
結局は理解できねぇからで
それってすげぇじゃん
って思ったりする
よし
明日あいつが馬鹿だって言われたらいってやろう
じゃぁお前、馬鹿になれんのか?
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よき事とはわかっていても
保身は全てに幕を垂れる
社会なんか糞だとおもっていても
次の瞬間笑顔を振り撒く自分に幻滅する
ねぇ?
正しいってなに?
糞以下の日銭に食い潰された時間から
一体なにが産まれるの?
綺麗なだけの綻びだらけの甲冑は
原始爆弾の前には跡形もない
僕らはからっぽの手を差し出した
神様は卑屈な笑みを浮かべる
でも一つだけ
解った事がある
最低なのは日常じゃない
日常を最低にしてしまう
浅儚な僕
社会が糞なのは
そんな僕の所為かもしれない
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人って言うのは常に、特別でありたいらしい。
恋愛なんか特に。
めんどくさい恋程ハマる。
そのくせ、回りには俺は駄目だとか、しんどいとか、言ってみたりして。
一時の勢いで辞めて、全部棄てて、寂しくなる。
そのうち簡単にクリアできちゃう恋に飽きてめんどくさい恋を捜す。
そんでまた、繰り返す。傷なんか、できたって、それでまた一つ特別になっただけの事。
そうだった。
今でも似た様なもんだと思う。
でも一つだけ違う。
人間の女性に限って言えば、俺が本気で好きなのは、どうやら君だけらしい。
物や音楽や仕事に、たまに目移りはするけど、それでも君は隣に居る。
それが、俺の、特別。
人って言うのは常に、特別でありたいらしい。
人って言うのは、ほんとに困ったものだ。
人って言うのは。
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右手を出して軽く握って
目をとじてその中の暗闇を想像してご覧?
それが永遠
深く息を吸い込んで
両手をお皿の形にして
その中に全部、吐き出してご覧?
それが永遠
最近頭が悪くなったのか
心が広くなったのか
それともどうでもよくなったのか
永遠なんて言い訳にもなんねぇって思う
きつく抱き締めて
目をとじて
キスをしたら
それが永遠
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優しくもなく強くもない
そして謙虚でもない
温室で育てられた事を忘れた花の様に
うすっぺらい煌めきだけを信じて前だけを見てきた
これが笑わずに居られるか?
何がある?
からっぽじゃないか?
今日
雨が降るのは
やっぱり僕のせいなんだろう
明日あの子が泣いてしまうのは
やっぱり僕のせいなんだろう
それでも
それでも生きていくのだ
理由なんて多分それほど多くは無いけど
だからあなたよ
どうか
あなただけは
僕を赦してください
どうか
あなただけは
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海が見えますか?
キラキラ輝いて
静かな波の音が打ち付ける
水平線の向こうには
何があるのだろう
海が見えますか?
キラキラ輝いて
優しく波を打ち付ける
貴方みたいな海が
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彼女が手首を切る直前
一瞬躊躇った時
それが愛だよって教えてあげられれば
今日は違ったのかもしれない
彼が溜め込んだ薬の袋を
急いで隠した時
恐いのは俺も同じだよって言ってあげられれば
今日は違ったのかもしれない
赦しなんて何にもない
ただ今日が現実に訪れて
彼等はいない
それでも俺は生きている
愛そう
全てを
一つの命を
今日僕にある全てを