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例えそれが弱虫の戯言だとしても
経験の無い無知による妄想だとしても
好奇心を恐怖がねじ伏せる臆病者だとしても
誰かが何かを気付かせてあげる必要なんて無い
敢えて悪役になるなんて
単なる自己満足
そんな事したって戦争は終らない
そんな事したって
守れるはずの人を傷付けるだけ
人間の掌なんて水さえ溢れ落ちるのに
世界を救おうなんてムシガヨスギル
凡てを赦そうなんて身の程知らず
自分の為に戦えばいい
偽善なんか
ムナクソワルイ
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埒があかない
不埒な欲望
短小の恥
長大な夜にカキすてる
いつになく綺麗な空を見て
ほざいた言葉は
在りもしない経験の回想
毒
まみれるなら
今
大丈夫
僕は誰も殺さない
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確かに
僕には僕しかない
僕には僕の見ている世界しか見ることができない
でも
それがどうしたと言うんだろう?
僕の見ている世界は
そうした自分勝手な個が集まってできている
開き直るわけではない
僕がなくなれば
僕が見ている世界もなくなる
世界よ
君はぼくとおんなじ寿命だよ
ざまぁみろ
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ニルウ゛ァーナもピストルズも
文字にしちゃうとすっげぇまぬけ
ヤクチュウのくせに優しくて
恋も愛も
セックスも平和も
朗読しちゃうと
すっげぇマヌケ
どうだっていいじゃん
惨めに死ぬか
カッコ悪く生きるか
ピストルなんか握ったこともない右手の
親指を立てて
人指し指をこめかみに当てて
世界一マヌケな顔をしたら
おもいっきり舌をだしてみる
どうだっていいじゃん
カッコ悪くたって
生きるんだから
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今日はやけに月が近い
兎、蟹、女神にライオン
然りとて単なる影でしかなく
今日を幸福に感じるならば
この月も美しく見えよう
貴方が稀少でありたいと願うなら
貴方は稀少ではなく
私とて稀少ではない
存在の確立など簡単な事
私は人間であり
貴方も人間なら
私は貴方
貴方は私
存在の確立など簡単な事
この白く輝く月を見て
美しいと感じる
ただそれだけでいい
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幼き頃
正しくない事は悪だと教わった
疑問は感じた
沢山の矛盾も見つけた
されどその心地よさに溺れてしまう
やがて愛を知り
気付き
人を好きになって
正しくない事は間違ってもいないと知る
そして
無色でありたいと願い
無色の染まることの易さを知る
あがき
もがき
それでもなお
無色であろうとする
何時頃からだろう?
白にも染まらず黒にも染まらず
どちらも入り乱れた斑模様になったのは
或いは産まれた時からか
それならば
白をもっとよく知ろう
黒をもっとよく知ろう
これからは
無色になろうとしよう
無色になる
そう決めた
そう決めた
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最近のおっさんはガキが喧嘩して帰ってきたらまず学校に電話するらしい
最近のおっさんは煙草吸いながら猟銃の手入れはせんらしい
最近のおっさんはみんなで酒呑んでもデかい声で笑わんらしい
最近のおっさんはカーブも投げれんらしい
最近のおっさんはガキも怒れんらしい
最近のおっさんは蜂の子をくうたり魚突いたり出来んらしい
最近のおっさんは
?
なんで涙がでるんやろ
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丸裸の街路樹が寒そうに春を待つ
作り物の優しさが街を覆い始める時間
信じられる者が多いのは
僕の数少ない自慢の一つ
聞こえていますか?貴方にも
春になったらまた貴方に会いに行こう
少し白髪が増えた後ろ姿に
躊躇いもせずただいまと声をかけたら
貴方は振り向きもせずおかえりと言うのでしょう
いつも貴方の背中にある優しさに
どれ程助けられたでしょう
どんなに早足で生きたって
どんなにゆっくり歩いたって
この距離は変わらないでしょう
だからもう少し
もう少しの間だけ
貴方の背中を
追いかけていたいのです
何時か貴方が杖をつく時
後ろからこっそり貴方を支えられるように
そしてまた
少し白髪が増えた後ろ姿に
躊躇いもせずただいまと声をかけよう
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不安
焦り
苛立ち
絶対的な価値観を持てず
どこか地につかない言動
原因不明の焦燥感を
他人の所為にしてみたりして
どんなに金があったって
どんなに女にもてたって
一日の長さはおんなじ
朝の光が待てなくて
なんて
やっと最近意味が分かった
大事なのは一歩
今日精一杯生きること
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僕は死ぬ
それは絶対で変わることのない事実
明日かもしれないし
50年後かもしれない
それでもその日は確実に近付いている
もちろん
死にたい訳じゃないし出来るなら生き続けたい
で
その為に会社に行って一個くらいしか年の違わないクソガキにへこへこしたり
いい年こいてキャバクラ通いが趣味のおやじに偏った仕事論を御享受願う
なんだろ
アホらしい
確かに
世の中馬鹿ばっかりじゃないけれど
どうにも見習う所が少なすぎる
せっかく生きてるのに夢を持たない事を誇りには思えないし
会社の為に自分や家族を犠牲にする事に意義を感じない
ただ、ね
働かないっていう選択肢は無いわけで
そう、生きてくために
仕事が好きだから
なんて言える人はほんの少しだろう
つうか僕は仕事が大嫌い
会社の名前だけで他人にへこへこされたって
僕は一歩も進めない
それを誇りに思ってる奴にもついていけない
よくよく考えりゃ社会的な地位なんていらんじゃないか
僕は死ぬ
それは絶対で変わることのない事実
明日かもしれないし
50年後かもしれない
それでもでもその時に
後悔だけはしたくない
それが僕が会社を辞めたわけ