詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
幼き頃
正しくない事は悪だと教わった
疑問は感じた
沢山の矛盾も見つけた
されどその心地よさに溺れてしまう
やがて愛を知り
気付き
人を好きになって
正しくない事は間違ってもいないと知る
そして
無色でありたいと願い
無色の染まることの易さを知る
あがき
もがき
それでもなお
無色であろうとする
何時頃からだろう?
白にも染まらず黒にも染まらず
どちらも入り乱れた斑模様になったのは
或いは産まれた時からか
それならば
白をもっとよく知ろう
黒をもっとよく知ろう
これからは
無色になろうとしよう
無色になる
そう決めた
そう決めた
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今日はやけに月が近い
兎、蟹、女神にライオン
然りとて単なる影でしかなく
今日を幸福に感じるならば
この月も美しく見えよう
貴方が稀少でありたいと願うなら
貴方は稀少ではなく
私とて稀少ではない
存在の確立など簡単な事
私は人間であり
貴方も人間なら
私は貴方
貴方は私
存在の確立など簡単な事
この白く輝く月を見て
美しいと感じる
ただそれだけでいい
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ニルウ゛ァーナもピストルズも
文字にしちゃうとすっげぇまぬけ
ヤクチュウのくせに優しくて
恋も愛も
セックスも平和も
朗読しちゃうと
すっげぇマヌケ
どうだっていいじゃん
惨めに死ぬか
カッコ悪く生きるか
ピストルなんか握ったこともない右手の
親指を立てて
人指し指をこめかみに当てて
世界一マヌケな顔をしたら
おもいっきり舌をだしてみる
どうだっていいじゃん
カッコ悪くたって
生きるんだから
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確かに
僕には僕しかない
僕には僕の見ている世界しか見ることができない
でも
それがどうしたと言うんだろう?
僕の見ている世界は
そうした自分勝手な個が集まってできている
開き直るわけではない
僕がなくなれば
僕が見ている世界もなくなる
世界よ
君はぼくとおんなじ寿命だよ
ざまぁみろ
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埒があかない
不埒な欲望
短小の恥
長大な夜にカキすてる
いつになく綺麗な空を見て
ほざいた言葉は
在りもしない経験の回想
毒
まみれるなら
今
大丈夫
僕は誰も殺さない
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例えそれが弱虫の戯言だとしても
経験の無い無知による妄想だとしても
好奇心を恐怖がねじ伏せる臆病者だとしても
誰かが何かを気付かせてあげる必要なんて無い
敢えて悪役になるなんて
単なる自己満足
そんな事したって戦争は終らない
そんな事したって
守れるはずの人を傷付けるだけ
人間の掌なんて水さえ溢れ落ちるのに
世界を救おうなんてムシガヨスギル
凡てを赦そうなんて身の程知らず
自分の為に戦えばいい
偽善なんか
ムナクソワルイ
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彼女が手首を切る直前
一瞬躊躇った時
それが愛だよって教えてあげられれば
今日は違ったのかもしれない
彼が溜め込んだ薬の袋を
急いで隠した時
恐いのは俺も同じだよって言ってあげられれば
今日は違ったのかもしれない
赦しなんて何にもない
ただ今日が現実に訪れて
彼等はいない
それでも俺は生きている
愛そう
全てを
一つの命を
今日僕にある全てを
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海が見えますか?
キラキラ輝いて
静かな波の音が打ち付ける
水平線の向こうには
何があるのだろう
海が見えますか?
キラキラ輝いて
優しく波を打ち付ける
貴方みたいな海が
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優しくもなく強くもない
そして謙虚でもない
温室で育てられた事を忘れた花の様に
うすっぺらい煌めきだけを信じて前だけを見てきた
これが笑わずに居られるか?
何がある?
からっぽじゃないか?
今日
雨が降るのは
やっぱり僕のせいなんだろう
明日あの子が泣いてしまうのは
やっぱり僕のせいなんだろう
それでも
それでも生きていくのだ
理由なんて多分それほど多くは無いけど
だからあなたよ
どうか
あなただけは
僕を赦してください
どうか
あなただけは
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右手を出して軽く握って
目をとじてその中の暗闇を想像してご覧?
それが永遠
深く息を吸い込んで
両手をお皿の形にして
その中に全部、吐き出してご覧?
それが永遠
最近頭が悪くなったのか
心が広くなったのか
それともどうでもよくなったのか
永遠なんて言い訳にもなんねぇって思う
きつく抱き締めて
目をとじて
キスをしたら
それが永遠