詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
人って言うのは常に、特別でありたいらしい。
恋愛なんか特に。
めんどくさい恋程ハマる。
そのくせ、回りには俺は駄目だとか、しんどいとか、言ってみたりして。
一時の勢いで辞めて、全部棄てて、寂しくなる。
そのうち簡単にクリアできちゃう恋に飽きてめんどくさい恋を捜す。
そんでまた、繰り返す。傷なんか、できたって、それでまた一つ特別になっただけの事。
そうだった。
今でも似た様なもんだと思う。
でも一つだけ違う。
人間の女性に限って言えば、俺が本気で好きなのは、どうやら君だけらしい。
物や音楽や仕事に、たまに目移りはするけど、それでも君は隣に居る。
それが、俺の、特別。
人って言うのは常に、特別でありたいらしい。
人って言うのは、ほんとに困ったものだ。
人って言うのは。
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よき事とはわかっていても
保身は全てに幕を垂れる
社会なんか糞だとおもっていても
次の瞬間笑顔を振り撒く自分に幻滅する
ねぇ?
正しいってなに?
糞以下の日銭に食い潰された時間から
一体なにが産まれるの?
綺麗なだけの綻びだらけの甲冑は
原始爆弾の前には跡形もない
僕らはからっぽの手を差し出した
神様は卑屈な笑みを浮かべる
でも一つだけ
解った事がある
最低なのは日常じゃない
日常を最低にしてしまう
浅儚な僕
社会が糞なのは
そんな僕の所為かもしれない
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己には計れない空の大きさを
人は広いと言う
己では量れない人の深さを
人は馬鹿だと言う
空が広いのもあいつが馬鹿なのも
結局は理解できねぇからで
それってすげぇじゃん
って思ったりする
よし
明日あいつが馬鹿だって言われたらいってやろう
じゃぁお前、馬鹿になれんのか?
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嵐の夜
耳を塞いだ手の拍動だけが響いた
そんな夜
悪魔と取引をした
売り渡したのは手首の縫い目
只の鼓動は
アマオトヲネジマゲル
怯えた目を隠すアイマスク
恐怖は衝動に
衝動は脅迫に
音をたてて変わる
薄い手が憎らしい
もう少し
チカラガアッタナラ
継ぎ接ぎだらけの縫いぐるみみたいな入れ物は
綿よりもずっと軽い魂にはちょうどいい
それなのに
手に入れた二枚目の舌は完璧な防壁を築く
脆い硝子玉を必死に守ろうと
完璧な防壁を築く
電波は腐り
やがては舞い戻る
守るための棘は
硝子玉を容赦なく叩き割った
最後に笑うのは
なにも知らない悪魔なんだろう
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どうやら全てが危険すぎるらしい
魚眼レンズの向こう側
わかってたさ
どうしてなんだ?
わかっていながら誰が言った
そうなんだろう
それでも俺は
どうしてだろう?
わかっていながら呟いた
どうでもいいんだ
それでも俺は
とがったナイフはすりへって
そうなんだろう?
どうでもいいんだ
それでも俺は
生きていくんだ
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ノンノンノン
爆弾はやっぱり落とされた
大事件はそんな事とは関係なく
衝動のままに汚される
空っぽの手を差し出して
歯を見せる悪魔も
幻想のうちの
誠実さを無くした正義も
本当はおんなじものなのに
大事件はそんな事とは関係なく
衝動のままに汚される
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眠れなかったのは
ほんとは熱帯夜のせいじゃない
レクイエムは生者の魂を慰める魔法
ねぇ?
さよならなんか言いたくない
どうせならこの豆電球みたいな命をくれてやるのに
ねぇ?
さよならなんか大嫌いなんだ
『またね』って手をふったのに
ああ
ごめん
そうだね
違うんだ
ありがとう
『またね』
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人生にレシピなんてない
なんて
ありがちすぎて笑えちゃう
白い汚れに満たされた
真っ青な獣みたいに
脅えて
走って
戦って
『答えにはさぁ、辿り着くんだよ。誰だって。簡単に。』
ヤクチュウのくせに
大丈夫
誰も君をわらいやしない
世界が
世界が鈍感過ぎるだけ