二十三時の謝肉祭選り取り見取りの小さな火種裏切りの火に触りたい今更負けなんて怖くないから五臓六腑に染み渡る背徳の掟をジョッキで呑み干した欲望まみれのビール樽今ごろ誠実になんてできゃぁしねんだ柘榴の果実に触れてみたあの頃の香りに出会える気がして萎びた魚の香りみたい思い出は思い出のままにして「あんた、大人になったね」残念そうな笑顔がやけに誇らしくて
[前頁] [しゅんすけの部屋] [次頁]