詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
この長い真っ直ぐな路地に
街頭が一つしかないのはおかしい
道沿いの家は雨戸を締め切って
暗闇を演出する
何時も僕をつけてくる足音や
街頭の手前で吹く生ぬるい風も
確かに気味は悪いけど
それでも今目の前を歩く人よりはずっとましだ
今日は一日中晴れで
雨なんか海外まで行かないと降ってない筈なのに
ずぶ濡れのスーツを引きずりながら歩いてる
それだけならまだしも
首をずぅと不自然に傾けて
真後ろにいる僕から
その鼻先が見え隠れしてる
まぁだいたい検討はつくけど
いつものことだ
そうだね
もうすぐ彼岸だから
お帰りなさい