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しゅんすけの部屋


[361] 逢魔が時に逢いましょう
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

この長い真っ直ぐな路地に

街頭が一つしかないのはおかしい

道沿いの家は雨戸を締め切って

暗闇を演出する

何時も僕をつけてくる足音や

街頭の手前で吹く生ぬるい風も

確かに気味は悪いけど

それでも今目の前を歩く人よりはずっとましだ

今日は一日中晴れで

雨なんか海外まで行かないと降ってない筈なのに

ずぶ濡れのスーツを引きずりながら歩いてる

それだけならまだしも

首をずぅと不自然に傾けて

真後ろにいる僕から

その鼻先が見え隠れしてる

まぁだいたい検討はつくけど

いつものことだ

そうだね

もうすぐ彼岸だから

お帰りなさい

2009/09/12 (Sat)

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