暗闇が微睡んで少しずつ白む空は冷えた肌を擦る手のひらのように優しくて今目を覚ましたのかそこに鳴く名も知らぬ鳥に調子に乗ってボソボソと遅く起きてきて五月蝿い等と苦言を呈しまるで主じかの如く振る舞いはするものの何者にも成れず昨日を終えた罪悪感はやはり引きずっている些細な変化など必要ない何も変えられぬ価値観など必要ない某かの方策も無いまま今日は淡々とやって来てただだまって嘲笑いも貶しもせず淡々と過ぎていく無力とは惨めなものだな
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