盛者必衰の理を如実に現す季節を眺め隆盛を期した虫の音に早くも終焉を感じずにはいられない無ではなく有でもない朧気な輪郭を示す眼前の世界にはただ在り続ける使命を背負い繰り返すために繰り返すその人の性にも似た存在のただの一辺が転がっているに過ぎないのに
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