詩人:しゅんすけ | [投票][得票][編集] |
ソラトは小学六年生
いつも母親を待ちながら駅で
ライトノベルを読んでいる
ソラトは優しい
怒鳴ることはもちろんないし
人と関わるのがめんどくさいからわらってる
ソラトは母親の連れ子
待っていた事を母親に口汚く罵られても
表情を変える事もない
ソラトはいつも歩いて帰る
1,5キロの道のりを独りで
ライトノベルを読みながら
ソラトには妹がいる
母親だけ同じで
父と母の子である妹が
ソラトは買い物について行かない
行きたいか聴かれたこともないし
ねだるのも面倒だから
ソラトはいつも気になっている
窓を滑らせるレールは
外側なのか内側なのか
ソラトには友達がいない
不自然な優しさや笑顔が
気持ち悪いと言われるから
ソラトはいつも母親を待ちながら
駅で
ライトノベルを読んでいる
ソラトは
母親を待っている