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しゅんすけの部屋


[444] 少年ソラト
詩人:しゅんすけ [投票][得票][編集]

ソラトは小学六年生

いつも母親を待ちながら駅で

ライトノベルを読んでいる

ソラトは優しい

怒鳴ることはもちろんないし

人と関わるのがめんどくさいからわらってる

ソラトは母親の連れ子

待っていた事を母親に口汚く罵られても

表情を変える事もない

ソラトはいつも歩いて帰る

1,5キロの道のりを独りで

ライトノベルを読みながら

ソラトには妹がいる

母親だけ同じで

父と母の子である妹が

ソラトは買い物について行かない

行きたいか聴かれたこともないし

ねだるのも面倒だから

ソラトはいつも気になっている

窓を滑らせるレールは

外側なのか内側なのか

ソラトには友達がいない

不自然な優しさや笑顔が

気持ち悪いと言われるから

ソラトはいつも母親を待ちながら

駅で

ライトノベルを読んでいる

ソラトは

母親を待っている







2013/03/09 (Sat)

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