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しゅんすけの部屋


[449] ミシシッピ
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

鮮やかなみどりの斑点が

造りの良い皮貼の椅子に塗りつけられている

一畳程もあるキャンパスに殴りつけられた過去や

ポストカードに託された世界への愛に囲まれながら

まだそれがただの仕立ての良い椅子だった頃誰もがしたように

勢いよく体を預ける


一度捨てられたものばかりを集めた場所

谷から吹き上げる風が窓を揺らすと

彼らの記憶の音が聞こえる


棄てる事はとても勇気のいることだ

拾う事だって簡単なことではない


誰かが棄て誰かが拾う


そんな繋がりで俺は生かされている


廃材を組み上げた主役のいないステージを見ながら


ぼんやりと


感謝って事がわかった気がした

2013/08/27 (Tue)

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