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しゅんすけの部屋


[473] 8月
詩人:しゅんすけ [投票][得票][編集]

明日死ぬはずの男が

未来を語ったとき

そこにあるのは絶望だろうか



青ざめた空から

原子爆弾が投下されたとき

そこにあったのは悪意だろうか



真実の意味が

あまりにも曖昧で


正しさを外側に求めた愚かさと

敗北と言う事実



生き残りの罪悪感

悲しみの押し売り



古き善き時代を語るのはいつも

悪意も糞尿も垂れ流し

人を殺した年老いた語り部



伝えるべき事を隠し

委ねるべき事に自ら手を下し

それで善くなると信じた



ここにあるのは


喜びだろうか




2015/07/31 (Fri)

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