詩人:しゅんすけ | [投票][編集] |
鈍く輝く太陽は
真っ赤に汚れていて
強引に騙した桃色の妖精は
釣り籠の中で
嬉しそうに飛び回る
三秒前の記憶喪失と
口からでかかった内蔵をごちゃまぜにして
思いに反した言葉を産み出し
その場しのぎの嘘を吐く
遠退くリアルに一蔑もくれず
ただ追い掛ける
うまくやれないくやしさが
捌け口となる器を探す
一杯になれば
また捨てればいい
開け放した籠から
出ようとしない妖精も
いたにはいたが
そんなことはどうでもいいんだ
自分本意の恋のはて
軽薄なサヨナラも
重複するシナリオも
日曜の憂鬱に押し潰されて
また繰り返す
ラインを越えて
その先の暗闇へ