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星の部屋


[35] 夜ノ月
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君が好きだと言ったもの。
たくさんあるけど、その中の一つ。

「夜ノ月」

君は晴れてる日には必ず見上げていたね。

いったい何を想っているの?

横顔からは答えなど読みとれなくて。

でも声に出して聞くことも出来なかった。



でもね、今ならわかる気がするんだ。

見上げると、心が澄んでいく。

また頑張ろうって気持ちが落ち着いていくんだ。

そういうことでしょ?


君の真似して僕も見上げる。

見つめる。

君がいなくなったことを、ゆっくりと受け入れられるように。

「夜ノ月」が僕を受け入れてくれたように。


2007/08/03 (Fri)

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