詩人:キティ。 | [投票][編集] |
胡散臭い詩人が
ピースだとかへらへら笑う
横目に僕は
君が圧死して空を近づけてよとせせら笑う
そんなことをしなくても
やがて世界は萎縮するだろう。
星は黄土色に変色し
海は干拓に嬉々を覚え
街灯は整列を忘れ
その中で月だけはしれっと浮いているんだ 。
シュレッダーに流される願いや望みや欲たらなんたら
期待も約束も
嘲笑に満ちた満月。
僕らもシュレッダーの隙間をのぞいてみよう
違う世界が見えたなら
また生きていける気がすんだ。
詩人:キティ。 | [投票][編集] |
くしゃみをして傷んだ
共に傷んだのは長引いた初夏
冷蔵庫の中に置き忘れたハブラシは
黒いビニール袋に入れよう
さようなら
さようなら
ドレミファそらしで次を忘れた
青と桃色の中間は
記憶ごと消し去りたいグレーゾーン
ホットミルクで気を散らそう。
ハーモニカを吹こうか酸化の増した初夏
チリンチリンで消えてしまえば
それはそれで割と構わないほどの出来事。