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受験生の部屋


[32] なぁ、飛べない鳥さんよ。
詩人:受験生 [投票][編集]

空を見上げている鳥がいました。
その鳥に聞いてみた。

「どうしたら、飛べるの?」


僕ゎ飛べない鳥なんだ。
だから、君に飛び方など教えられない。

「どうして飛べないの?」


わからない…

「どうして飛ぼうとしないの?」


僕には大きな翼もなければ、大きな勇気もない。飛ぶだけ無駄さ。

「どうして仲間に助けを求めないの?」


仲間などいない。みんな、行ってしまった。僕を残して…

「君は一人だ。」


そうさ

「飛びたい?」


いいや、僕は飛べない鳥でいいさ。




「うそだ!

君はいつだって空を見ている。本当は飛びたいんだろ?」


……

「飛びたいんだろ?」

「君の翼は小さい、そして君は、とても弱い鳥だ。仲間にも見捨てられた。」


そうさ


「でも空を、見ている」



あぁ、僕は本当は飛びたいのかもしれない。

本当は仲間が欲しくて、たまらないのかもしれない。

僕は本当は寂しいのかもしれない。

そんな僕は、みにくいかい?





「そんな事はない。

君はそんなにも
キレイな涙を流し

そんなにも、空を
まっすぐ見つめて
いるの、だから。」


ありがとう。
僕は空を、もっと
近くで感じたいんだ


「うん。いつかは
きっと飛べる、さ」


2006/03/29 (Wed)

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