詩人:龍聖 | [投票][編集] |
『うるさい』
思ってても口には出さない
『すみません』
心の内では嘲笑しながら言っている
『ありがとう』
これだけはいつもしっかりと言える人間でありたい
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虫がいた
殺す気にはならなかった
だから
そとにだす
何も考えずにそとにだす
背中をつまんでそとにだす
放り投げるようにそとにだす
極寒の東北のそらの下
何も考えずにそとにだす
『直接は殺してはいない』と呟きながらそとにだす
何時間か経ったら動かなくなることを知りながらそとにだす
虫だからそとにだす
ひどいことをしていると知りながらそとにだす
いっそのこと握りつぶした方が虫の為かもしれないと思いながらそとにだす
虫だから殺そうが捕まらないし害があるからそとにだす
虫だから。
心苦しさを覚えつつそとにだす
そとにだした瞬間に思った
僕は最低だ。
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嫌なんだ
大勢が書く恋愛の詩は甘だるくて口に合わない
どこかで聞いたフレーズを書き出して。
どこかで拾った言葉を使って。
何も感じない
嫌なんだ
鬱々な言葉も陰々な言葉も。
そんな言葉を書いたって楽にならない。
気分を害するだけ。
嫌なんだ
しょぼくれた感情しか書いてない詩は。
そろそろ気づいて欲しいな。
けれどそんなつまらない言葉の集団にたまに花が咲く。
心が落ちつく花が咲く。
綺麗な綺麗な花が咲く。
それは自己満足の詩とは違う。
素直な詩。
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今まで詰め込んできた知識を吐き出す
自分の口から出てくる言葉たち
意味のない言葉
楽しい言葉
嬉しい言葉
悲しい言葉
様々な言葉の中からあなたはどの言葉を選ぶ?
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ぽつんと一輪だけ咲いている花は寂しくも悲しくもない
沢山の花が周りに咲いているのに自分だけ色褪せてるように孤立し咲いてる花はとても悲しくて寂しいだろう
寂しさも募って茎や根や花びらに一杯になった頃、
花びらが落ちて地上を濡らす
赤や黄や色とりどりの花たちは花びらが落ちたことにすら気付かない
それでいいと思う一輪の色褪せた花。
種を飛ばし
また新たに咲くことができたなら自分はそこに確かに咲いていたんだと周りの花たちに伝えるんだ
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世界はあるがまま
それ以上でもそれ以下でもない
自分が願ったことの大半は願いで終わってしまい
神などいないとその都度、下唇を噛む
世界はあるがまま
それ以上でもそれ以下でもない
意中のあの子が目の前を横切っただけで世界が明るく見え
その子が恋人といるシーンを見ただけで世界は暗く見える
実際の世界は何一つ変わっていないのに。
世界はあるがまま
それ以上でもそれ以下でもない
届かぬ想いも、昔言えなかった言葉も
依然として届かない
世界は願ったとおりにはほぼならない
偶然と必然の割合は0.1:9.9
奇跡を願ってあの子を探したって結局見つからない
世界はあるがまま。痛感。
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君のことが忘れられないと何度泣いたことでしょう
涙を流すのではなく心で泣いていた
君はいない
君を忘れようと他の人と何をしても
君を忘れられなかった
君はいないことなど分かっているのに
心が忘れられない
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何回君に会いたいと願っただろう
夢であってくれと願うがそれは現実。
天が地に変わることがないように
これも変わることのない現実。
これは単なる一人相撲か
僕にとっては悲しい現実。
そして君にとっては幸せ。
遠くから応援してあげれるかな
まだちょっと無理みたいだ。
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思わず『汚い』と言ってしまった
僕の心も汚れてた
『綺麗』と君が言った
君の心は綺麗だった
『汚い』と言ってしまったことを恥じる僕の心もどう足掻いても汚いまま