詩人:龍聖 | [投票][編集] |
最近、咳がやたらでる
血もたまに吐く
まさか成人にもなってない俺が癌になるなんて
肺癌?
昔聞いたことあるな
確かばぁちゃんだかがそれで死んだんだ
ばぁちゃんはまだ五十代だったのに…
死に際、俺の名を呼んだ…
出ない声を振り絞って
あの時は自分が死んだほうがよかった、と悲しみの中でそう思った
最近ばぁちゃんの顔が思い出せなくなる
俺も近い内忘れられるのかな?
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俺は16
世間一般で刺激しないよう距離を置かれてる人種の一人だ
俺は部活もしてる
しかし俺は『夜』に光るものを感じる
いつも俺は午前1時頃家を出る
誰もいない道路
誰もいない公園
誰もいない学校
学校にある部室の上にのぼり寝そべって空を見上げる
満天の星空
夜に自分が溶けるような気がした
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この真っ暗な腐りきった世の中に私は一輪の美しい花に出会った
この花を汚しちゃいけない
汚させない
心に誓った…
ある日この真っ暗な世界から完全に光が消えた
消えた?
途絶えた?
壊れた?
違う…光を守ることができなかった
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今宵もまた美しき月を見ながら君を想っている
君が私の前に現れたころ
君はなにひとつ偽りをしらないような無垢な目をしていたね
二年ほど経った
君の目は夜の悪しき光を浴び
目が見えなくなってしまうくらい濁っていた…
美しかった黒髪も雪のように白かった君の心も今はもう私の記憶の中にしかない…
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息が白い
ねずみ色の空からは小粒の雪がちらついている
この雪が止む頃には僕の少し疲れるような青い春の日々が思い出に変わってしまう
僕は何度時間が止まってほしいと思ったかな…
今言葉にならないような毎日が頭を廻る
思い残すことなんて山ほどある
でも時間は止まってはくれない…
神よ、いるなら僕の最後の願いを聞いてくれ
この白いあなたの涙の結晶たちを永遠に落としてくれないか
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街も色づく12月
クリスマスツリー
イルミネーション
綺麗な装飾
僕は街の真ん中で一人ぼっちだということに気が付いた
手を繋ぐ二人
街を笑顔で歩く家族
僕は寂しいのには慣れている
だけど何故だろう?
綺麗なはずの雪が僕にはやたら冷たく感じる
これは僕の心が悲しいと感じてるからなのかな…
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部屋で泣いていた
ドンドンドン!
誰だよ
ドンドンドン!
しょうがないでてやるか
宅急便で−すっ!!!
一瞬でようか迷ったがでてやる
ガチャ
お荷物お届けにきました!
でかいダンボールが届いた
ビリッビリビリビリ!
小さな紙に
『頑張った』
訳もなく僕は泣いた
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人は一人だ
人は一人で生まれ、死ぬ
様々な人生を周りの人と共に歩むことはできる
しかしどうあがいても一緒にいることはできても一緒になることは叶わない
それでも尚、人は誰かとひとつになりたいと願う
今日気付いた…
私も人だ