此処はどこだ？

見た目だけ華やかで美しい世界

僕はそんな世界の汚れた部分を見た

金がないから躰を売り金がないから薬を売り金がないから盗る

一体いつになれば終わるのだろう

僕はいつから此処にいる？

僕は何故此処にいる？
僕は何を学んでいる？

大人が戦争を隔て何年経った…

なんにもなくなって０から作った世界…

こんな世界が理想だったのか？

街で行くあてもない少女を大人が金で買う…
これが望んだ世界か？
これが理想の世界か？
これがあんたら大人が目指した世界か？

誰が今本当の助けを求めてんのかも知んないで…

靖国神社参拝？

笑わせんなよ

こんな世界いらねぇんだよ！

あんたら大人が作った世界のおかげで自殺したヤツが何人いたと思ってる

呆れるな…

大人達、あんたらのおかげであいつが逝った…それだけだ

僕は誰にも気ずかれぬよう家をでる

静かにドアを開け
抜け出した世界は僕にとって理想の闇だった
メールしても返ってくる時間じゃない

公園のベンチにただ独り腰掛ける

僕も闇の一部になったようで心地よい

今君はベッドの上かな
気になるけど知るすべなんかない

僕はこの闇にずっと溶けていたいと思った

街が黄金色に染まる頃僕等の一日が終わることを感じる

君と逢わなくなってどれくらいになるかなんとなく考える

訳もなく涙が流れ落ちる

お前を理解できる人はいないだろう

柔らかいのか固いのかわからない

人が永遠の淵に立った時もいずれはまた戻ってくる

そんな輪廻も円

どんなに頭の良い人でさえも計算しきれない
お前は万能かそれともただの図形か

誰にも真実にはたどり着けない

夕暮れ

君の影を見た

細く長い君の影

後少しでいい君に近付きたい

その影に触れることが出来たなら僕はもぅ永遠の淵に立ってもいい

今…

今この一瞬を僕等はどれほど大切に思っているんだろう

自分の親が嫌で家出している人

金欲しさに自分の躰を売っている人

愛など言葉だけの自己満足にすぎないと街に身を預ける人

世界の隅で食べ物がなくて倒れる人

戦争を企て世界を自分のものにしようとする人

核兵器を使い…何万何億という人の命を虫を踏み潰すように奪う人

みんな還るとこは同じなのに…

まっすぐで


澄んでいて


大きな


君の目が大好きだ

雨音が強くなった

僕は力の限りペダルを踏む

もぅ制服もビショビショで濡れてようが関係ない

それより僕は…

こらえることができなかった涙を隠すことが精一杯だった