１３歳の冬の俺は
CDウォークマンさえあれば
最強だと思ってた



１４歳の夏の俺は
PS2さえあれば
最強だと思ってた



１５歳の春の俺は
携帯とMDさえあれば
最強だと思ってた



１６歳の冬の俺は
バイクさえあれば
最強だと思ってた



１７歳と１８歳の境目の時期の俺は

君さえ側にいれば
最強だと思ってた

よく考えれば好きだなと
一人でコーヒーのみながら

木枯らし抜ける橋の上
一人でポツリと呟いて


あなたの姿を青空に
思い浮かべて歩き出す


あなたは大事な人がいて
愛して止まない人がいて
知ってしまったこの事実
俺には立ち入る隙無くて


それでも気持は膨らんで
あなたが好きだと言いたくて


けれどもあなたの幸せを
消し去りたいとは思わない

あなたの悲しむ顔だけは
あなたの泣いてる顔だけは
何がなんでもみたくない


だから隠したこの気持ち
鍵かけしまったこの気持ち


あなたの幸せ思うなら
安いもんだよこんなもん


後悔しないさ大丈夫
自分に負けるな頑張れと
弱い自分を殴りつけ
俺が選んだ道なんだ
自分で選んだ道なんだ


だからあなたはその人と
あなたの手を引くその人と
二人で幸せ掴むため
一歩一歩を踏みしめて
歩いて下さいその道を

まだ中学生やったから全然お金なかって
でもおまえとのペアリングほしかって
好きなアーティストのアルバム買うために貯めてたお金おろして


買ったんは全然可愛くないヤツで
シルバーのかなりシンプルなヤツで
しっかり二人の名前入れてもらって
俺、お前んちにむかって本気でチャリこいで


出てきたお前は不機嫌で
でも指輪渡したら一気にうれしそうな顔になって…
『V型がよかったのに』
とか言いながらしっかり指にはめて…



俺の指輪はちょっと小さくて
つけたり外したりするもんやから
指の第二関節にはしっかりキズできて
全然治らんくて




んである雨の日に俺等は指輪外すことなって
俺は濡れた壁にもたれて
『学ラン汚れる』
とかお前は言うけど俺は動けんくて…
でも泣くに泣けんくて…


つけんくなったもんやからキズも段々なくなってきて
でも消えていくのは指のキズだけで…
お前は全然消えていかんくて…




俺はやっとキズなくなって
それは指のキズじゃなくて
もっと深いキズやって
治ったのは"あいつ"のお陰で…

そいつといてもキズはできて…
でもそれはもぅ治す必要ないキズで…

俺はそいつを一生支えたいと
願ったりしてて…

『いやっ、またナスビ残してる！！』

『いっつも『一緒』を『一縮』って間違ってるなぁ。』


って君が言ったとき

自分の細かいトコ知ってもらえてるみたいで

なんか嬉しかった


恋するって

誰か好きになるって

そぉいうもんなんちゃうかなぁ？

抱き合ったり

キスしたり

SEXしたりするよりも

それよりも

そぉいうしょーもない事

お互いのどうでもいぃような小さいトコ見つけれたほうが

なんかいぃな

何で君はいっつも走ってるん？
何が楽しいのん？



んなもん分かるはずないやろ

何で走るんかが分からへんから

走る

生きてるんも同じ

何のために生きてるんかが分からんから

しっかり生きる

そしたら絶対答えが見えてくるはず


それで答えが見つかったら

止めるか続けるかはその時決めたらいぃ

ホンマに続けるってのはそぉぃう事

ホンマに止めるってのはそぉぃう事


答えが見つかるまでに止めるのが

世間一般で言う投げ出すってやつなんちゃうかなぁ


まぁとりあえず

今日もしっかり走って

ほんで、しっかり生きよう

もしかしたら今日答えが見つかるかもしれへんから

俺等もうしばらく会ってないなぁ


まぁこれからも
もう会うことはないやろうな、残念やけど


もぅ最近声が思い出せんくなってきた


まぁでも


どんな人やったかはちゃぁんと胸ん中に残っとるから大丈夫やで


俺がちっさい頃
布団中で足暖めてくれたこととか


あのまっずい炒飯とか


実は誰にも真似できひんタイプの優しさ持ってたこととか


でも


もぅ
一緒に酒飲んだりできひんねんな


もぅ
俺の走ってる姿みたりできひんねんな


もぅ
酔っ払って絡んでくる事もないねんな


まぁでも大丈夫や


できひんかった事は…


してもらわれへんかった事は…


俺が俺の子供にしたるから


見とってくれな

『どぉしたん？急に呼び出して。』

『あ、ぃや……まぁ大したことじゃなかってんけどな……。』

『なんか用事？』

『うん、まぁちょっと…。』

『ぇ〜何何？』

『……。』

『どぉしたん？なんかあったん？』

『いや、そうじゃないねん。』

『もぉっ。はよしてッ。』

『……ちょ……これ着けてくれへん……？』

『え……！？……これって……。』

『……うん。………………結婚しよか。』

たぶんやけどどっかで
自分がかなりかわいそうなヤツ
とか思ってるトコがあると思う


何で俺のモノばっかなくなんのか
とかね


最近そんなんばっかりって事やから
まぁとりあえず
天気よかったし外にでた


立ち乗りしながら軽快に阪下ると
そんなしょうもない事の原因もそれなりに分かってくるもんやなぁ


とかガラにもなく思ったりする


何でなくなんのか


それは
人を頼って頼って手に入れたモノやから


それは
自分が１％も努力せずに手に入れたものやから


それは
苦労せずに手に入れたものやから


そやからこれからは欲しいモノは俺が
俺自身が
自分で創り上げていく


そしたら自分がしっかり掴んでる限り
なくなりはせんやろ


まぁ
大事な人ができたら
その人と一緒に創っていこ


二人で一から創ってんからなくなりはせんやろ


俺とその人がしっかりと
大事にしよって
それを掴んでれたら