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ともともの部屋


[20] 春のKIOKU
詩人:ともとも [投票][編集]

ささやくように
ほほえむように
ももいろに咲き誇る君は今年も
まちを色付ける
あざやかに


よそに不幸あろうとも
よそで争いあろうとも
恋に胸を傷めようとも

何なく
君は咲き誇る
ももいろに
染め広げていく
何も知らぬ顔で…

そして
日本中を賑やかす



やがて


君はヒラヒラと
みどり残して
去っていく



時の巡り告げるように
時の尊さ見せしめる


ときには
甘酸っぱさと共に

あるいは
ほろにがさと共に


アラユル喜怒哀楽と共に…
人々の心に刻まれていく

ああ

君よ
届けておくれ
このキモチ
あの人のモトへ…

口に出して言えない
言っちゃいけない
キモチを…
キモチを…


ひらりひらり
花びらにのせて…
あの人のモトへ…

2007/04/15 (Sun)

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