あなたに向かって
ふわりふわりと
舞い降りる
はじめのひとひらの
雪になりたい

あなたの
視線を集めて
手のひらに
舞い降りる

どうか
溶けるまで
見つめていて

あなたに染みていく
私でいたい


私は
厚い雲を背景に
舞い降りる雪

目立たなくてもいい

あなたにそっと
溶けていたい

誓いの指輪も
結婚式も
私はいらない

傍に暮らすことだけが
私が
あなたに応えられる
せいいっぱい

嘘でも
愛を言葉にできない
何も誓えない

だから‥

どうかこのまま
確かめないでいて

私が包んで
君を幸せにできない

それが哀しくて
哀しくて

身を引いて
示せる愛‥

伝わらなくても
愛し続けるよ


傲慢だと
執着だと

自らを責めようとも
そう呼ばれても

ずっと
幸せを願ってる


それしか
君を
愛す方法がないから

イヴの魔法は
自分に
素直になれるコト

イヴに『奇跡』も
起こせるなら
願いを
ひとつ叶えて

私を綺麗なまま
あの人の記憶に
残して下さい

逢えない人だから
せめて
その心の中に
居たいのです


あの人の
素直な気持ちは
どこにあるだろう？

私の気持ちは
いつでも‥
いつまでも‥

君に向かってるよ？

そろそろ‥
気持ちに
けじめを
つけなきゃね

『愛する苦しみが
愛と罪の深さ』

下手な言い訳に似た
自己憐憫に陥らないよう
君を
そっと想わせて

やっと
現実を生き始めた
私の頬をゆるませる

そんな君でいて

私は
枯れない花

愛色‥
哀色‥
嬉色‥
恋色‥

花は自らを
染め上げる


今は
幸せを願って
あなたに散る

あなたには
見えなくても
触れられなくても

願いよ届け、と
ひたすら
あなたに向かって
降り注ぐ‥‥

あなたを想う強さで
ずっと輝ける
独りでも
寂しくない

そんな花

君を
ただ好きでいさせて

拒まれることがない
幸せな片想い

受け入れられることも
ない
辛い片想いだけど

求めないなら
幸せな想いで
いられるから

ずっと好きでいるね

自分を捨て去り
自分を忘れて


君自身になってしまいたい‥


そう思うほどの気持ちだった

寄り添ってるつもりが
寄りかかって
重荷になる‥

そんな
『好き』なら
早く気付いて

手遅れにならないうちに

君の傷の深さは
私への愛の深さ

私の愛の深さは
私の罪の深さ