君の隣で流れる

優しい時間

二人という

濃密な空間


居心地がいいのは

『ひとり』

ではなく

『ふたり』


恋や愛を知ってから

『ひとり』は

寂しいものになったわ

私を見て
私を愛して

許されるなら
傍に居たい

これがすべての望み


叶わないって
解ってても
君を愛する気持ちは
失くせない


どこかで
それらを望んでしまう


君が誰かを愛しても
私を好きでいて？


それさえ
叶わぬなら
せめて
私を思い出にして

そして
忘れないでいて

スクリーンの中で
限りなく自由で
淫らな人妻がいました

羨ましいって
思えない

あまりの
本能むき出しな姿に
吐き気がした‥


でも私は
君の心が欲しい

体ごと‥

それくらいの欲はある

たくさんの男が
欲しいのではない

たったひとりが
欲しいの‥

それは
映画の彼女よりも
深い
深い
欲望なのかも‥

精神的な依存を
許さない君は
私から離れていった

今でも
愛しくて
哀しみから
抜け出せない私は

愚かな女ね

自らを責めて
貶めて
追いつめて
哀しみの淵から

這い上がれないでいる

君と私を繋ぐのは
この空だけ

つぶやく
君の名前も
愛しさも
願いも
風に乗って
吸い込まれるように
かき消されるだけ


君が
君の心が‥


見上げれば
いつも
包んでくれる
空だといいのにな


私の中でだけ
この空を

君の名前で
呼んでもいい？

この日だけ
大人になった
君を想って
泣いていいかな

嬉しさと
切なさの涙を
幸せを願いながら
そっと流そう

今日この日
ひとつだけ
縮まった歳の差

私の誕生日が
くるまでの
約２ヶ月半だけ

４歳差‥

君と
同じ歳でいたかった
私の願いを

少しだけ
叶えられる

みせかけ数字の
マジック

誕生日の君に
おめでとうを
言いたかった

"おめでとう"以外に
いろんな想いが
溢れてくる

君に
心の中で
"おめでとう"
と
"大好き"

許されるなら‥
少しずつ
大人になってゆく
君を
この目で見たかった
見守っていきたかった

だけど
何もできないから
ずっと
幸せを願うね

おめでとう
愛しい君‥

思考も
感情も
取り除かれた
オモチャ


残された
たったひとつの言葉

『愛してる』


つぶやくことも
出来ず
ただ
内に秘めるだけ

くるくると
狂狂と
流されるまま
寿命が尽きるまで
動き続けるのでしょう

私を
好きだと言った君は
もういないのね

なんの迷いの無い
あの真っ直ぐな瞳と
屈託のない笑顔

思い出すと
切ない痛みが伝うの


私を
何とも思ってない
君でも
嫌う君でも

好きなんだけどな