| 詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
いつか来た
小高い公園の広場
葉の落ちた裸木の木陰に軽トラを停め
荷台に寝っ転がる
裸木の枝が描く幾何学模様の影に
意識もどこか飛んでいきそうになる
「あったけえ」
日差しはやわらかで
「気持ちイイや」
そよ風はやさしく吹いてる
「なにしてるかな」
君を想った
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君が居ない
君の手の代わりにリモコンを探してる
君の声の代わりにテレビの音を聞く
君が居ないことを確認したくなくて
まぶたが重いよ
もう
目を瞑ったまま布団から起きあがる
一番最初に見たいのは 君の顔なのに
今は
カーテンの隙間から覗く朝日
ねぇ
元気にしてますか
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俺はどこか 出かけるにつけ
四つ葉のクローバーを探しては
君に写メを送った
ねぇ
いくつになった
俺の送った四つ葉のクローバー
どう
たくさんラッキーなことあった
あれから
メールも届かなくなったけど
ずっと
ずっと君に送り続けるよ
君に世界で一番
しあわせ になってほしいから
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失くした時に
あんなに
あんなに探し回って
見つからなかったのに
今頃になって
食器棚の隅から
見つけた
あの頃の
シアワセのカケラ
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目が覚めて
多分 起きてる
暗闇の中
目を見張る
オーディオのデジタル時計の文字を ぼぅ と見つめる
目の前に 何か薄い膜のようなものが被さり
くるくるまわる
くるくる
くるくる
そして
目尻が冷たい何かに満たされる
くるくる
くるくる
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朝だってのに
どうしてこんなに暗いんだ
目を閉じても
目を開いても
なんで同じ色してんだ
闇の中
俺のカラダも
ココロも
闇色に染まる
朝日は昇らない
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俺からは
何もかもが去っていく
夢とか希望なんかは元々持ち合わせてなんかいなかった
生まれて今日まで
手に入れたはずの
愛
現実という名の悪魔だか神だかわからない怪物に
何もかも
奪われていく
いつか
この命も
奪われていく
もう
俺を独りにしないでくれ