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鰐句 蘭丸の部屋


[172] ひざまくら
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][得票][編集]


くすくすくす
君の笑い声と くすくすくす のリズムに乗った振動で 目が覚めた


ひざまくら で寝てたのか

ほんの数分の眠りだったのに 長く眠れた気がした


「だいぶ眠れた気がする…」
俺の言葉に君は返事もしないで

くすくすくす
笑ってる

くすくすくす が
けたけたけた に変わった

けたけたけた も
あーはっはっは に変わった

君はケータイの画面を見ながら楽しそうに笑ってる

ケータイの液晶には ひざまくらで寝ている俺の顔

よく見ると
口をあんぐり開けて まぶたを半開きにして白目を剥いて 溺死人のような おぞましいほどの アホ面…

君はボルテージをさらに上げて笑う

目覚めた俺の顔と液晶のアホ面を並べてさらに笑う


「消せ 消せ… 消せー 消してくれーーーーーーー!」



2008/11/14 (Fri)

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