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鰐句 蘭丸の部屋


[185] およそ210minの秘密のデート
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][得票][編集]


「久しぶり〜ごめん返したいものあるからコンビニまで来て」

今 付き合ってる彼女から「絶対会わないで」と言われてる女の子からのメールが届いた


返したいもの…
CDくらいしか思いあたらない…
「久しぶり♪ わかった 待ってて〜」

絶対会わない って約束したのにな…


コンビニで女の子は先に来て待ってた
気まぐれで勇気をだして買ったという御自慢の真っ赤な車に乗って

俺は女の子の運転席側に俺の運転席が並ぶように車を止めた

女の子は窓を開けて微妙な笑顔を作ってた 俺は「元気〜?」と 声をかけた
「元気してましたよ〜ごめんなさい〜呼びだして〜」女の子はメールではサバサバしているのに 会って話すと猫のようにかわいく人なつこい

「はい まだ借りてたから〜」

やっぱりCDだった
「あ・だったね〜」と俺はわざとらしくもそう答えて 何か言いかけようとした時 俺のケータイに今付き合ってる彼女からのメール受信音が鳴った
俺は「あ・メール…」と言うよりしかなく ケータイを握ると 女の子は 「あ・それじゃあ〜」と言って 気まぐれで勇気をだして買った御自慢の真っ赤な車をゆっくり出しながら 俺をチラと見て2、3回手を振って帰って行った

俺は心の中で「女って勘がいいなぁ…」そう思いながらメールを見ると

「今なにしてますか?」
返事は家に帰ってからすることにした

コンビニの駐車場でわずか3分半程度のデートだった

あの子の顔が見れただけでも すごく すごく うれしかった




彼女のメールの返事は
「コンビニ行ってた〜どした〜?」


2008/11/18 (Tue)

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