詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
先月から保護した仔猫が足元で寝てる
きっと
起きてるんだろうけど寝てる
それが猫
名前は こはる
去年の秋くらいから家にご飯を食べに来ていた
この辺を締めるボス猫 はる の子供だ
はる は茶トラで見た目から風格があり
破れた耳や眉間の傷から相当な修羅場をくぐってきたのだろう
その はる に引っ付いて こはる はやってきた
最初は警戒心が強く はる が居ないと 触れないし逃げていく
数ヶ月経ち 触れるようになって気づいた
こはる デベソだ
調べると臍ヘルニアなんだと
女の子なのにオテンバでよく鳴いて
馴れると甘えん坊だった
今年の春 はる に発情がきたころ
こはる が襲われそうになった
恐らくまだ生後半年くらいの こはる
家にはうちに来て10年の愛猫 まる が居たが
こはる を(仮)保護した
1週間後 動物病院で診断の結果
妊娠していた
このままでは こはる自身 臍ヘルニアもあり出産も危険と言われた
この日に正式に こはる を保護し 家族にすることに決めた
さらに1週間後 去勢と臍ヘルニアの手術をし1日入院後退院し我が家へ
今も
よく食べ よく寝 よく鳴いて よく甘え
俺の布団を寝床にし
俺がギターを弾く時は
大人しく知らんぷりしてる
寝てる時に顔を舐めに来るのはかまわないが
こはる のベロはヤスリより痛い…
時折 部屋の隅のドラムセットのシンバルに座って外を見てる
そんな時は 肩に こはる を乗せて散歩
嗚呼
俺の方が こはる 無しじゃいられなくなったな
お前の初めての夏が来るよ
こはる