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鰐句 蘭丸の部屋


[439] 夏と台風と夕暮れの堤防の橋の下の感傷ist
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][編集]

君を探してまたここに来た

ここにいるはずは無いのは間違いない

気がつけばここに来る

温暖低気圧が揃いも揃って台風三兄弟

週末の釣りの予定潰す気満々だな

君がいなくなったのはもう20年前になるね

噂では命を絶ったと聞く

本当は分からない

でも現実にもインターネットにも君の存在は無い

時々本気で君に助けを求める俺がいる

君が置いていった息子

これまで何度も行き場を無くして迷い続けた

その度に「君が居てくれたら」

でも全部俺ひとりで片付けた

でもやっぱり「君が居てくれたら」「君の息子も大人になったよ」

なんのわだかまりもなく見せてあげたい

君を探してここに来る

絶対いるはずは無いんだけどね

夕暮れの川の堤防の橋の下

軽トラの助手席にいつも積んでるPIGNOSEのギター

夕暮れに向かってクォーターチョーキングとピッキングハーモニクス


2021/08/06 (Fri)

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