詩人:ホワイト | [投票][編集] |
あの人は最期に
少しの言葉を残して逝った
ー髪を切ろうかー
わたしたちはよく
互いの髪を切りあった
触れたいけど
照れくさい赤くなった顔をみられると恥ずかしいから 髪を切る
あの人をわたしの側に仕舞う
短い髪の束
手紙と声のテープ
カギにつけてたプレゼントのキーホルダー
若いときと金婚式の写真
毎朝 あの人の手を想いだす
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最近、留守電の内容がどれも同じで うんざりしている
昔は好きな子が
できても
後悔するぞ!
お前のためだ!
別れなさい!
言われつづけ言いつけどおり諦めたさ
今では俺は36
ベタなドラマでつかわれたりする箱いっぱいの見合い写真が送られてきたりしたら
なんだかなぁ
っておもう
はなせ♪はなせ♪
くっつけ♪くっつけ♪
って歌の一節じゃないんだからさ
俺がどんな気持ちだったか分からないだろ!
とは言わないが
ずいぶんと態度がちがうじゃないか
人ってのは
なかなかめんどくさくって笑っちゃうね
ほんと、
おもしろいよ
ははは
あ〜あ
あの子はどうしてるかなぁ
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淡い桜が咲き乱れる頃
竹藪へ入った
そこは
静かな空間
時折、
風が通ると
雨の音がキコエル
そこでみつけるのだちょっと
照れ屋な
ちょっと
控えめな
十二単をまとっている…
あと一センチ
あと一センチ
あと一センチの根
本音もこの一センチの根のように
ちょっと
照れ屋な
ちょっと
控えめな
あせったら本当の根っこが折れてしまう
そんな心をまとっているから
ホンネが言えないんだわ
傷つきやすいのね
手が痺れる
たかが一センチ
心がでない
たかが一センチ
壊せない壁
たかが一センチ
やっぱり
竹の子は 旨い
たかが一センチ
されど一センチ
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雨が降り
雨が止み
彼らは死ぬ
誰にも気づかれず
彼らだけで
死んでゆく
彼らがいなくなった後は
太陽の陽が
地上のモノにそそがれる
母さんは洗濯を干す
父さんはお気に入りのベンチでタバコをふかす
私は
悲しい
雨が止んでしまって
降り続けても
かなしいかもしれない
でも
雨が止んだ後
こんなにも陽が
強くならなくても‥
火は雨をよび
雨は太陽をよぶ
魔法のよう
どうして
そんな対照的なものがバトンを渡すかのように暮らしているのか
そして今日もまた
バトンを渡して逝った
だから あなたの為に私は奏でます
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6月 梅雨時
台風が近づいている
車が揺れ
自転車をこぐ足も重くなる
5階
髪の長い女子が
窓を開ける
風が女子(じょせい)の
髪をとおり抜ける
(紙が舞い
本のページが
めくれる)
女子(じょせい)は風を
静かにうけている
女子(じょせい)は
部屋をかけまわる風を気にせず
机にむかい
鏡をみる
風を
静かにうける
風は彼女に恋をした
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どいつも♪こいつも ♪
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そして 自分も〜♪
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ドイツも♪コイツも ♪
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♭ ♪そして自国も〜♪ ♪
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♪♪¶
ゴセイチョウありがとうございました。
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神は人間がもつ
目が無いのだ
耳が無いのだ
口が無いのだ
肌の色すら
神のものではないのだ
神は
孤独なのだ
神は
眠れないのだ
神は
何も造れないのだ
神は
話せないのだ
神は
喰さないのだ
神は
何も出来ないのだ ・
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