詩人:ホワイト | [投票][編集] |
ぼくはまた母からかりた女もののハンカチーフで汗をぬぐった
皆も汗をどかしながら待っている
ここは暑すぎる
あるものは煙草を吸い あるものは皆にジュースをふるまう
あるものは笑い
あるものは慰める
皆 同じ服で同じ時間を過ごし待っている
白い粉を
パラパラ撫でよう
あの人が望んだ事
白い粉を
サラサラと風と共に
あの人が生きる場所 ?
「皆さまお集まり下さい」
皆が集まって余計にベタつく
ギュウギュウにこの白い箱で待っている皆さまは滑稽で
白い粉になったあの人を手ですくってみた
すぐ後ろにいた母に怒られた
あんなに大きかったのに
こんなに小さくなって
この町一軒だけの小さなこの場所
スーパーなんてないのに
医者なんていないのに
この場所はある小さな町
うちわをぼくにも扇いでよ
ビールをぼくにもわけてよ
煙草なんて辞めろよ
赤ん坊の泣き声がイライラさせる
蝉、うるせぇよ!
おい!!笑うなよ!!
綺麗なハンカチーフは涙の為でなく 汗の粒の為になって吸収する
ここは蒸しすぎる
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あなたに逢いたい日。
あなたを抱きしめたい日。
今 ぼくはあなたに逢えない
特別な日。
あなたはどんな気持ちでこの日を迎えていますか?
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時間を造ったのは人間なのに
時間を操れない人間
クギリを決めないと生きてゆけない知能の高い欲求不満生物
時間とは自然
時間を大切にと計画しても
自然を大切にしない人間
時間を忘れられないのに自然を忘れる
何がしたいんだ?人間。
何をしているんだ?人間。
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僕はみたんだ
食べるものがなくて
大人のマネして
土の奥深くにあった根っこをくわえた
何もないから
アルバイトをしたよ
すごく体中が痛くなったのに一人分にもならない イモ二つ
そのアルバイトはカマを使って 言われたとおり穴に入れるんだ
カマって畑で使うものだとおもってた
人間にも使うんだね
カマ(名前があってるか分からないけど、柄が長いカマ)を部分に入れて 引きずって穴に放り投げるんだ(僕は力がないからすぐ近くまで引きずってく)
あんなに重いなんて知らなかったな
お父ちゃんと遊んでた時は軽く倒れたのに‥手加減してくれてたんだな。
あそこは裸足でなんて歩けないね
何度も
何度も
引きずるからさ
腐った破片が
道についちゃうんだもん
何度も
何度も
減ってくれない。物体
何体も
何体も
何個も
何個も
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みなれ飽きたはずのオリオン座が綺麗にみえて
雲が鳥にみえた
飛行機が4つの昴にみえて
夜景が汚くみえた
月の輪郭を目に焼き付けて
俺も星になろう
なんて、ロマンチックに成れた久しの夜
俺を掻き乱す君のその力は凄いな
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恋人と別れた
別に涙を流したいわけじゃない
毎日気持ちを堪えてるわけでもない
明日も仕事をして
買い物して
一人でワインをあける
そんな私のオスがいない時間を味わいながら
私だけのペースで過ごしはじめた木曜日
灰皿を手元におき
火をつける
ポゥと そいつを吸っていく
そして
綺麗に使っていた
一度も汚したことのない所に
火をおしつけてみる
気をつけて使っていた灰皿に跡がついた
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〜電話が苦手だった〜
〜今でも電話は苦手だ〜
― でも文字を送るだけでは我慢出来ない時がある ―
― あの人に繋がる音を聞きたい ―
〜出逢って、輪郭を愛しく撫でれないのならば〜
― 耳にはしる震えを下さい ―
― せめて声と会わせて下さい ―
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僕は気付いた
人はなんにででも
死ねることを
(選択)
包丁でなくても
縄でなくても
傘でもいい
ペンでもいい
爪でもいい
かみでも
葉でも
言葉ない 言葉でも
……━━━━━━……
そして また気付く
似ているモノ
生きる
(選択)
似ているから…
‥すごく、近いモノだから
だからこそ…
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初めてあなたと出会って
恋をした
次にあなたの香りに
恋をした
あなたをいつも感じていたくなった
恋はいつでも即物的だ。
あなたの手に触れたくてあなたの顔を近くでみたい
あなたの体に触りたい
あなたの全てを知りたいの
四六時中あなたの事を考えていたら
あなたの香りが離さないでいた
いつも纏っているのは
あなたの香り
いつも感じているのは
あなたの香り
いつも守ってくれてるのは
あなたの香り
もうあなたの一部です
もうあなたが一部です
そんな残香を
どう忘れろというのですか