詩人:ならか | [投票][編集] |
必要とされることと
利用されてることの
境目がわからなくて
自分勝手に人間不振!!
まだ有難く思いなさい
利用されるだけの価値が
あなたにはあるんだから
存在を無視しないで
あたしに無関心にならないで!!!!
利用されるだけ
あたしは役に立つんだから
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出ろ!
あたしの中から水分
冷やせ!
あたしのほてった体を
取り入れろ!
失われた水分を補え
その繰り返しをしながら
夏を過ごして
ちょっとずつ
ちょっとずつ
あたしは成長してる
ほら
明日にはうまくいかなかったことが
ちょっとずつうまくいくようになる
ほら
昨日まで知らなかったこと
今は知ってるもの
夏よ
終らないで
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テレビジョンの中
今日のニュースの内容
警官が、
刃物をふりまわしながら通行人を襲っていた半裸の男に
4発の銃弾を発砲しました
テレビジョンの中
メガネばかり気にした評論家が
警官も発砲の数を考えろってなじったよ
評論家は
拳銃なんて握ったことないのに
その場にいたわけでもないのに
狂乱した刃物男に襲われたこともないのに
よくそんなことが言えますね。
きっとあたしだったら
足なんてすくんで
手なんて震えて
拳銃なんて握れないわ
きっと
あなたもでしょう?
なのに
その場にいた国家機関の官員は
自分の役目を果たさんとして
勇敢に戦った、と違うくて?
彼等の頑張りをあたりまえと思うのかあなたは。
彼等をあなたは批判するのか。
そんな権利なんて
捨てちゃいなよ。
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下手くそなうたをうたってごめんよ
なじっても別に構わないよ
馬鹿のひとつ覚えなんだ
この季節になると思い出すんだよ
大きな戦争のことを
そしたらたまらなくなって
こころがきしむんだ
うたわずにはいられないんだよ
君が嫌がるわけもわかるよ
くらい
くらいうただからね
悲しみのうただから
そう
彼女をなくした
悲しみをうたったうただから
ごめんようたわずにはいられないんだよ
年老いてもまだ
このこころのきしみは治らなくて
自分だけ生きている罪悪感がね…
とれないんだよ
普通は
なんで自分が殺されるのかって泣くけど
なんで自分だけ
生きのこってしまったんだろうと
思ってしまうんだよ
世間では
風化してしまったが
この
こころのきしむ音は
風化してはくれないんだよ
まぁ、
痛みを忘れたいと思ったことは
一度もないよ
この痛みは
彼女が
彼等が
存在してた
唯一の証拠だからね
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お母さん…
お母さん…
どこにいるの…
暑い…
あついよ…
おそらから…
火がふってくるよ…
お母さん…
お母さん…
お母さん…
逃げのびた少女
ひとりたちすくむ
母を探し求めて
ここまで来たのだけれど
彼女の体の水分はほぼ無に等しくて
水を求めて
母を求めて
彼女は焼け焦げた大地に倒れこむ
熱くて仕方がない
まだ熱の冷めぬ焦土に顔をおしつけていると
母親がやってきた
お母さん…
探してたんだよ…
少女は目を閉じる
サイレンがなる
忌々しい戦争の終わりを告げたらしい
しかし
少女は立ち上がることはない
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この星が存在すること自体
とんでもない奇跡
あまりにも壮大すぎてこわくなるくらい
その中で産まれてきちゃった事実
なので事実も奇跡
みんな奇跡のこども
だから人を人としてみなきゃね
奇跡ってことをもっとみんな実感してよ!!
大人ヅラしてるくせに気付かない間に意識してるくせに
個性なんてでてないよ!!
瞳の色も髪の色も肌の色も
種族も民族も宗教も国境も因縁も無視してよ!!
何にも縛られないで
ちゃんと、ちゃんと
人を人としてみてよ
お互いに向き合ってよ
人間同士として
君の真価が、問われているよ。
詩人:ならか | [投票][編集] |
彼女の逃げ場所は
自らの両てのひらの中のみ
彼女の隠れ場所は
自らの両てのひらの中のみ
だって、
怯えている時は
顔を両てのひらの中まで逃がせば
誰にも気付かれないから
慰められるのは嫌だから
だって、
泣いてしまった時は
顔を両てのひらの中で隠せば
誰にも気付かれないから
泣いている場合ではないから
怯えたらいけない
泣いてはいけない
逃れる場所は
両てのひらの中のみだから
本当の顔の居場所は
両てのひらの中のみだから
さあ
早く
彼女は顔を覆う
詩人:ならか | [投票][編集] |
ペットショップ
猫のケージにて
ロシアンブルーの
メスのかわいい仔猫チャンに出会った〜
12万円なり
顔をよくみて…
うちの子の
方がもっとかわいいと
17にして
親バカ発言
そもそも動物を売買する考えが嫌いよ
人間だって動物なのに
自分の知り合いが売られてたらどう?
人権問題よ
でも
忘れないでよ
うちの子の方が
かわいいから
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めっちゃ頑張ってるね
甲子園だったり
バレーだったり
チアだったり
その姿はよけいに
輝いてみえてて
うらやましく思った
何かに打ち込んでること
打ち込める何かにであえたことが
うらやましいね
自分が汗を流している
その姿は
みんなにはどう映っているんだろう?
その時
耐えている自分は
つらくて
つらくて
たまらないんだけれど
その努力は
後から報われる
何にも変えがたい
大切な自分の歴史になるんだ
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むしょうにイライラする!
なにもかもに反感をもち
なにもかもに寂しさを含む
なにもかもがあたしをナめてかかっている
気がする…
だから
何か足りないし
何か我慢してるし
すごく頑張ってるのに
一番いらつくのは
自分に対してである。
いらついているのに
それを発散する勇気も持たずに
人ばかり羨んで
羨みが嫉妬に変わって…
またイライラがたまっていく
誰もあたしを認めようとはしないんだね!!
自己表現もしていないのに
そんな不満をもって
自己表現の仕方なんて
わからないくせに!
臆病なくせに!!
それでも
それでもねぇ
あたし頑張ってるもの
存在の証明くらいさせてくれないか