詩人:ならか | [投票][編集] |
月がとっても綺麗なのに
あたしの心は荒んでいて
駄目だなぁ
嫌な奴だなぁ
なんて思ったりして
優しい
優しい
ほのぼのとした
儚い恋愛小説なんか読んだ後は
今までの自分の
君への冷たい対応とかに
少し後悔してみたり
だから
これからはもう少し
優しくしようなんて思ったんだ
友達の恋愛話や
恋人とどこか遊び行ったなんて話
聞いた後には
あたしの頭の中では
週末に出掛けよう
君を誘おう
なんて考えてたんだ
暖かい日
散歩にでもいこうか
車持ちじゃなくても
遠くに出掛けられなくても
一緒に居れるから
あたしは
優しい気持ちになれたんだよ
詩人:ならか | [投票][編集] |
人間は欲張りだから
肉体はくちても心は
魂は死なないってしんじてる
うまれかわるって
だけどうまれかわることは出来ないらしい
死後には何もない
無
そんなのつらいから
虚しすぎてこわいから
だから人は信じた
うまれかわる
天国はある
地獄はある
極楽はあるって
無常感には荒がえなくて
夜ほど感じることはない
少し思ったんだけど
人はせいぜい120年しかいきられないが
木は1000年以上も生きている
人が長い間存在したって
無駄だからなのかなぁ
木は大地を浄化するから
必要だから長い間存在できる
荒がえないけど
生まれかわることは出来ないけど
頑張って生きよう
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彼は10日頑張ってみたけど
運命は彼を連れていってしまった
16歳の春
彼は意識を取り戻すことなく
幼い弟二人と兄と両親と親戚と
あたしたちを置いて
逝ってしまった
日が差し出した春の日に
彼の机をのぞいてみたけど
空っぽで
何もなかった
夕方から彼の通夜があって
式場に入ったら
彼の大きな遺影があって
妙にリアルで現実的で
涙がでてきた
彼のお母さんは泣いていて
見ていられなかった
彼の遺影の側には
あたしたちが作った千羽鶴が置いてあった
それがまわりの菊の花と妙に溶けあっていた
棺に入った彼の顔は
彼なんだけど彼じゃなくて
『生きていない』
人形みたいだったけど
彼の顔は目に焼き付けた
嘆き・無情・ナムアミダブツ・
お経の意味を考えながら
彼の思い出にふけりながら
みんな
泣いた
この前まで
普通に過ごして
普通に笑っていたのに
彼はもういない
肉体のみを残して
どこに逝ってしまったのだろう
星になったの?
天国にいったの?
土にかえったの?
生まれ変わったの?
どこにいるの?
君のことは忘れない
君がいたこと忘れない
もう少し
忘れを惜しまさせて
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奇跡を受け入れぬなら
自分の存在も否定することになる
望まない運命なら
過去に過ちがあったのだろう
何が悪いのかって?
自分だよ
他でもない自分
いつもわかったつもり
変わりたいなら頑張らなくちゃ
でも
意識してしまえば
自然体ではなくなる
気付かない方がよかったこと
単純の方がよかったこと
心理の森はあまりにも深い
樹海よりも深い
この心は思ったよりも深い
恐い…底には何があるのか
孤独・虚無・闇……
掘り出したくないのなら
気付かないようにするだけ
けど
意識してしまった
森は深い
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嫌だ
嫌だ
あたしは今
願うのみ
今日友達が学校に来なかった
来れなかった
友達は事故に遭ったらしい
最初は、みんな思ってた
たいしたことない
しばらくしてドクターヘリの音がしてきた
うちの学校の運動場に止まったらしい
事故に遭った彼はそのヘリに運ばれたらしい
うちの学校は公立病院の横にあるのに
彼の症状は公立病院ではてにおえなかった
ヘリは遠くの大学病院まで飛んだらしい
担任が教室に入ってきた
誰かが担任にたずねた
『(症状)重いの?』
担任は答えた
『お前…重いとか…意識が……』
担任はそれ以上は言うことが出来ず、目を手でおおった
みんな、それで察してしまった
彼はバイクで電柱に突っ込んでしまったらしい
ヘルメットは頭から外れていた
担任が病院へ向かうため
教室を去った後
誰もしゃべらなかった
誰もしゃべれなかった
6時間後、担任が帰ってきた
彼は以前意識不明
額の頭は骨折したため出血・脳は肥大してしまった
倒れた時バイクが胸に乗っていた、
レントゲンに移った片方の肺は真っ白だった
助かる可能性は3割
助かった後の後遺症の可能性大
人の死をこんなに身近に感じたのは初めてだ
あたしだけじゃない
この教室にいるみんなだ
あとは祈るしか出来ない
だから
みんなで千羽鶴を折ることにした
隣の親友も
隣のメガネの優等生も
左斜め前のリーダー的な存在の娘も
みんなあなたの生を望んでる
祈ってる
頑張って
戻ってきて
何も出来ないけど
願うから
祈るから
頑張って
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忘れたフリして覚えてんだろ
幼い頃の
何気無い
無神経な一言で
あの人を傷付けた
幼い頃
自分を甘やかしたせいで
あの人の期待を
裏切った
あの時
逃げてしまったから
迷惑かけて
嫌われた
ジセキノネン
ウシロメタサ
ココロノコリ
まだまだとれない
罪悪感
きっと彼等は忘れてるのに
なんであたしは覚えてるの?
ヌグイサレナイ?
カコヘノコダワリ?
ヒトツノオモイデ?
自分にいいわけして何か解決する?
傷付けた方が辛かったとでもいうの?
罪悪感?
トラウマ?
きっとこれは
偽善だね
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移り気な君
背中にあるのは羽根?
漆黒の羽根
綺麗な羽根
ヒカリの加減で
いろんな色になるから
いろんな人が
惑わされる
廻る廻るこの世界
君はいつも満足出来ず
飛び交う飛び交う
移り気な君
あたしは花だけど
蝶の君にはかなわない
ただ君が降り着くのを
心待にしてるだけ
風がふく
君がまう
あたしに舞いおりては
隣の綺麗な花に移る
君がまう
ヒカリの加減
きらりひかる君の羽根
ねぇ
交代してよ
君が花になればいいんだ
思い知ればいいんだ
待ってるだけの辛さを
あたしが蝶になればいいんだ
ひらり
ひらり
あなたよりも綺麗に
飛んでみせる
思い知ればいいんだ
あたしの重要性を
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ギリギリでいつも生きていたいから
って
誰かが唄ってたけど
いかにも
あたしのことですが
なにか?
でも
ギリギリでいつも生きていたいとは
思わない
余裕が欲しい
よく余裕のないこだねって
言われるけど
余裕ってどうやって
生まれてくるのかな?
余裕の作り方
教えてください
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テレビの天気予報
東京は本日快晴でございます
アナウンサーが満足そうに見上げた空は
どんより灰色
空は青いはず
東京の空は汚い
あたしの心も
どんより灰色
本当は橙色
明るい色のはずなんだけど
東京の空
あたしの心
いつのまにか汚れて
いつのまにか灰色になって
いつから?
誰のせい?
何のせい?
東京の空は見たことないけど
きっとあたしの心と同じ色
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きっと余裕がないんだな
あたし
だからせかせか
多分
みんなあたしを見てるだけで
疲れちゃうんだな…
どうやったら
余裕がもてるんだろう…
疲れてるのにも
気付かない
余裕がないから?
甘えることを忘れちゃった
今更甘えたら
うっとおしいでしょ?
ないものねだりかな…
変わりたい
脱ぎたい
自分の着ぐるみ
変わりたい
変わりたい
我慢するのはもう嫌なの