詩人:ならか | [投票][編集] |
二度と心臓は動かない
その瞳が開くこともなく
その顔がこちらに傾くこともなく
ただ、
灰分の塊に
炭素と水素になって
地
空
天
海に還った
さよなら
さよなら
残ったものは
あなたをなくした悲しみに
潰れています
惜しんでいます
若かろうと
老いだろうと
関係のないこと、だと
いつも死は側にあるのだと
あなたは教えてくれました
でも
まだあなたが惜しい
机の花は
あたしが持ってきたんだよ
毎朝 毎朝
あたしが水をかえているよ
嗚呼
人は無力だとか
色々なことを
わかっていたフリをしていたことを
あなたは再度
教えてくれた
ありがとう
忘れることはないよ
ありがとう
ばいばい
さよなら