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ならかの部屋


[111] 祈り(さよなら)
詩人:ならか [投票][編集]



二度と心臓は動かない


その瞳が開くこともなく


その顔がこちらに傾くこともなく



ただ、
灰分の塊に



炭素と水素になって












海に還った





さよなら



さよなら


残ったものは

あなたをなくした悲しみに


潰れています


惜しんでいます



若かろうと
老いだろうと



関係のないこと、だと

いつも死は側にあるのだと



あなたは教えてくれました



でも



まだあなたが惜しい



机の花は


あたしが持ってきたんだよ



毎朝 毎朝


あたしが水をかえているよ



嗚呼


人は無力だとか



色々なことを


わかっていたフリをしていたことを



あなたは再度

教えてくれた



ありがとう


忘れることはないよ


ありがとう


ばいばい

さよなら


2006/06/17 (Sat)

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