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ならかの部屋


[118] 夏のこと
詩人:ならか [投票][得票][編集]


冬はあんなにも静かだったのに


最近は、急に騒がしくなってきた


殺伐としていたけど、冬の静けさはとても心地がよかったのに…



今、季節は7月


盛んに自然は、枝を根をはろうと意気込み


夜もその活気はおさまらない


あたしの住んでいる町でも



騒ぎはおさまらない



命の活気からくるなにかが


この地域一帯を包んでいるようだ




家のまわりはたんぼ




かえるがなきやむことはなく

かえるは役目をはたさんと


しきりにないている




そんな雰囲気じゃ、読書なんて気分にはなれなくて




外の活気の渦の中にあたしも加わりたくて…



自分では気付いてないけど



うずうずしてしまっている



だから夏になったら服がたくさん欲しくなるんだ…

あんなこと
こんなこと
誰と
毎日のように遊ぶため……





なんて、思ったんだ。

それに…




やっぱりこの季節になると

思い出してしまうんだよなぁ…




夏の匂いとかかいでしまって


ふと油断した途端に思い出してしまう


奥にしまったはずなのに


そんなとき

胸の奥の方がしゅって


音もたてずに切なくなるんだよなぁ。




忘れたはずだったのに。


まあ、これは嫌な思い出じゃないし

むしろいい思い出だから

大切にしまっておくんだ。


2006/07/01 (Sat)

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