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ならかの部屋


[160] 壁の破壊者
詩人:ならか [投票][得票][編集]


ひとみしり屋な私は


傷つきたくないから
心に無意識のうちに
壁をつくってるらしい
いつも

なのに誰かに壁をノックしてほしくて

かまってほしくて

毎日待ってます

なのにいざ

壁をこえてのぞいてくれた人を


恐れたり
拒絶したりしちゃう


のぞいてくれた人は
そんなつまらない中身をみたら

面白くなさそうな顔をして

去っていく


それがまた悲しくて
私の心はきしむ


たいていの人は壁をみて
品定めしたら
去っていく

それがまた悲しくて
私の心は虚ろになる


あるとき
壁を
こえてくれた人が

私に手をさしのべてくれたから

必死に掴んだら
ものすごく嫌な顔をされた

私の心は
いつまで耐えられるかな



原子力発電所並の
壁をつくろう

放射能も届かない

私の醜さも見えない程の壁をつくろう


そうしてここまできたのに

あなたが入ってきた

丁寧に丁寧に壁を削って
いつのまにか奥まで来たね


拒絶したのに
赦してくれた

理解してくれた

嬉しくて
涙がでた



頭で
これ以上深入りしちゃいけないって
わかってても
心が耐えきらない


あなたなしでは潰れてしまう



壁はもういらないから


なにもかも
受け入れられる


広い心がほしい

2007/02/13 (Tue)

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