ホーム > 詩人の部屋 > ならかの部屋 > 馬鹿な女の詩

ならかの部屋


[236] 馬鹿な女の詩
詩人:ならか [投票][編集]

強がるなよ、と


頭を撫でる手に救われた


しかしこの手は
あの
暖かい居場所をつくってくれた人の手じゃない


あの人じゃなきゃ駄目なんだ
そう
わかっている
月日が経てば経つほど
実感する
痛いほどわかってのに
まだ堕ちるか?


だって
もう届かない
抗いようがないんだもの



寂しさを穴埋めするために
差し出すのは己の身体
あほらしい
わかっているのに
温もりには勝てなくて



あぁ
崩れてく

2010/08/22 (Sun)

前頁] [ならかの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -