強がるなよ、と 頭を撫でる手に救われた しかしこの手は あの暖かい居場所をつくってくれた人の手じゃないあの人じゃなきゃ駄目なんだそうわかっている月日が経てば経つほど実感する痛いほどわかってのに まだ堕ちるか?だってもう届かない抗いようがないんだもの寂しさを穴埋めするために 差し出すのは己の身体 あほらしい わかっているのに 温もりには勝てなくてあぁ 崩れてく
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