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弓月 あおの部屋


[57] 冬の祈り
詩人:弓月 あお [投票][編集]

開かれたドアの向こう側

いるはずのない君を探す

目を閉じて 手探り

君のカケラを探してる


もうすぐ季節は冬に変わる

君が置いていった部屋の合鍵

握り締めて 傷を負って

だけど そんなんじゃ足りなかった


君はもうどこにもいなくて

ココロにポカンと穴が開いたみたい

ねえ 雪が降ってるよ

君は誰と見ていますか?


君のいないこの冬は

寒くて 冷たくて 悲しくて

本当に愛してる

君がいなくなって気付いたんだ


大切にしてあげられなくて

ごめんね

幸せにしてあげられなくて

ごめんね


ねえ 神様

もしも願いを叶えてくれるなら

どうかあの娘を

僕の愛しいあの娘のことを

世界で一番幸せに...

僕の分まで幸せに...


僕がいなくても

この冬を越せるように

世界一の幸せを

あの娘だけに

ずっと...


もう僕は

君の幸せを祈るしかない

君と過ごした小さな部屋で

君のカケラを探しながら...


2006/11/12 (Sun)

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